抑えておきたいデイトレードのコツ
FXとギャンブル
  • FXがギャンブルになるかどうかは、トレーダーのスタンスやトレード方法によります。

  • 過去のチャートを検証した結果、総合的に勝ち続けられるポイントだけで勝負すればギャンブルにはなりませんが、目の前のチャートを見てなんとなく上か下かを予想しているような感覚でトレードをしているのであればギャンブルになります。

  • FXで勝ち続けたいならギャンブルトレードはしてはいけませんし、スリルと興奮を求めているならギャンブルトレードをして良いかもしれません。自分がどちらを望んでいて、どうトレードすれば良いかを決める必要があります。

「ロスカット」と裁判事例


FXを行うためには、取引業者と契約を取り交わしてから、投資を行う必要があります。
この際に、得た利益を受け取るためや、投資資金や証拠金などを預け入れるための、取引きの専用口座を開設します。

通常の投資取引の際には、この口座に預け入れている証拠金を元に「最低証拠金維持率」というものが設定されます。
これは「ロスカット」という仕組みを発動させるために必要なもので、ロスカットとは万が一、投資家の保持している通貨の含み損が大きくなった場合には、この最低証拠金維持率の設定を元に、強制的に通過している保持を決済して解消し、損失を証拠金内でおさめるという、セフティーネットのような仕組みになります。

このロスカットには過去に何度か裁判になっており、その仕組みについてそのたびに議論が交わされているのです。

近年でのロスカットによる裁判は、ある証券会社に対して1400万円の損害賠償を求めたもので、これは取引業者側の不備により、ロスカットが機能せず、その強制決済の約定が遅れたために、損失を被ったというものでした。

裁判の結果としては、被告である証券会社に対し、原告である投資家に対して200万円の支払いを命じる形になりました。

FX取引では、インターネット、電話回線などを介してその売買注文を行っているために、何らかの理由で注文が殺到したりし、為替レートの値動きが激しく変動するために注文の価格と合せることができず、タイムラグが生じてしまいって投資家の注文が確定しなくなり、その約定が遅れる「スリッページ」というものを引き起こすことがあります。

この裁判で論点になったのは、このスリッページによる約定の遅れを、不慮のものとするのか、不備とするのか、ということで、投資家の通貨に生じた含み損が、最低証拠金維持率の設定を超えたにもかかわらず、行われるはずであったロスカットが18秒間にわたり行われず、本来は守られるはずであった投資家の資産が、危険にさらされて結果的に損害を受けた、という点でした。

このような裁判はしばしば起こされていますが、このロスカットの裁判についても、10秒を超える遅延の発生は合理的範囲内とは言えない、として裁判所は先のような判決を下したのです。

これによって、法としての見解はある程度示された形にはなりますが、現実問題として、10秒以上の遅延を全て取引業者の責任にするという事には疑問視する声も多くあり、また、FX取引の形態にも、取引業者と投資家の相対取引きである「店頭FX取引」と、為替相場と投資家を取引業者が仲介取引する「取引所FX取引」との違いもあり、こうした問題はいまだに明確な見解はなされていないのが現状です。